遥拝(ようはい) ~離れていても心は通じる~
新型コロナウィルス感染の拡大が大きな問題となり、拡大防止の為、不要不急の外出を控えるようにとの方針が示されております。
しかし、このような時にこそ、神社にお参りして不安を鎮めたい、御神前でお祈りしたい、と、思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、かかさず行っている月参りなどをやめると、何か悪い事がおこるのではないかと気にかけている方もいらっしゃることでしょう。
ご参拝には色々な形があり、参詣したいけれども叶わない時、遠く離れた所からでも、神様への崇敬の念を表し御加護を賜れる参拝の方法があります。
それが「遥拝(ようはい)」です。
遥拝は、神社のある方向を向き、心を神様へと馳せて、二拝二拍手一拝の作法で拝みます。これで自分の心が神様と繋がることが出来ます。また、神棚のあるご家庭では、御神札が祀られている神棚を拝むことによって、あるいは御守りなどの授与品を通して、いつでも神様と繋がることができます。
更に言えば、神様はいつでも皆様の心の奥底に御鎮座なさっていらっしゃいますので、心を覆っている穢れを祓い、神様と同じような清らかな気持ちに立ち還ることで、いつでもどこでも、神様と一体になることが出来るのです。
皆様の心からの祈り、お参りの気持ちは、必ず神様に届きます。この形でこうしなければ通じないということは一切ありません。どうか、本当に大切なものは何かということを今一度お考えいただき、焦らず、無理せず、ご自身の心の中の神様を大切になさり、この困難な時期を乗り越えるべくお過ごしください。